化学辞典 第2版 「イオン化効率曲線」の解説
イオン化効率曲線
イオンカコウリツキョクセン
ionization efficiency curve
電子衝撃または光イオン化により原子,分子,遊離基などをイオン化し,生成した各イオン強度(またはイオン化断面積)の電子または光のエネルギー依存性を示す曲線.しきい値付近のイオン化効率曲線はしきい値則に従う.イオン化効率曲線はイオン化電位,出現電位,イオンの電子的あるいは振動励起状態,自動イオン化などの過程とそのエネルギーの決定のために測定する.また,イオン-分子反応の研究において,生成二次イオンの先駆物質(precursor)を決定するために,二次イオンと一次イオンのイオン化効率曲線を比較する.イオン化効率曲線の一例として,電子衝撃によるXeのn価イオンについて図に示す.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報