複導体(読み)ふくどうたい(その他表記)double conductor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「複導体」の意味・わかりやすい解説

複導体
ふくどうたい
double conductor

送電線の1相の導線複数のもの。超高圧送電線で,電流1相あたりの線条数を2条以上とし,これを適当な間隔に配置して使用する方法。これによりコロナ臨界電圧が高くなり,コロナ発生の阻止,コロナ雑音障害の防止にきわめて有効であり,線路インダクタンスが減少し,送電容量を増すことができる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android