日本歴史地名大系 「西ノ京地区」の解説 西ノ京地区にしのきようちく 奈良県:奈良市西ノ京地区秋篠(あきしの)川に沿った、西大寺・唐招提寺・薬師寺などのある地域。「続日本紀」延暦三年(七八四)九月五日条に「京中大雨、壊百姓廬舎、詔遣使東西京賑給之」とあるように平城京の右京を西京とも称し、また天平感宝元年(七四九)閏五月二三日条に「天皇遷御薬師寺宮、為御在所」とみえる薬師寺宮から西京の名が起こったともいわれ、すでに天平勝宝四年(七五二)の石山(いしやま)寺(現滋賀県)蔵の阿毘達倶舎論の奥書に「西京薬師寺僧仙釈」がみえ、一般には西ノ京・西の京の名が用いられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報