最新 地学事典 「西之島火山」の解説
にしのしまかざん
西之島火山
Nishinoshima volcano
小笠原諸島父島の西方約130km(北緯27°14.6’,東経140°52.6’)にある活火山。海底からの比高約2,500mの成層火山体で,山頂部のわずかに海面上に現れた部分が小島(西之島)として存在。1973〜74年に有史初の噴火が起こり,新島が形成された。その後静穏な時期が続いたが,2013年11月に南方沖で海底噴火が起こり再び新島形成。新島は大量の溶岩を流出して成長し,2015年に活動は一旦終息。その後2017年,2018年,2019〜20年,2021年にも噴火が起こり,島は直径約2.5km(面積約4.4km2),標高約250mまで成長した。噴出量は少なくとも0.2km3。この活動により2013年以前の島や岩礁はすべて新しい噴出物に覆われた。1970年台の噴出物はSiO2 58wt%の両輝石安山岩であったが,2013年以降はやや分化した組成(SiO2 59wt%)となり,2019〜20年噴火ではかんらん石単斜輝石玄武岩質安山岩(SiO2 54wt.%)が噴出した。
執筆者:前野 深
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

