最新 地学事典 「西南日本外帯花崗岩類」の解説
せいなんにほんがいたいかこうがんるい
西南日本外帯花崗岩類
granites in the outer zone of Southwest Japan
西は屋久島から東は紀伊半島まで,700km以上にわたって点在する中新世中期花崗岩類。14Ma前後にほぼ同時的な活動を行っている。主に中央構造線以南の西南日本外帯に分布することからこの名称で呼ばれる。秩父帯・四万十帯などのジュラ紀〜古第三紀の付加体堆積物中に貫入し,それらに熱変成を与えている。フィリピン海寄りの菫青石の出現で特徴づけられるSタイプが卓越する帯と,内陸側のホルンブレンドの出現で特徴づけられるIタイプが卓越する帯とに区分されるが,両者の花崗岩類はともにチタン鉄鉱系列に属する。しばしば火山岩類を伴い,火山-深成複合岩体を構成する。隣接する瀬戸内区の火山岩類とは時間的・組成的に類似点が多く,両者を併せて西南日本外帯・瀬戸内火成岩石区と呼ばれることもある。
執筆者:高橋 正樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

