ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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(2007-12-11 朝日新聞 朝刊 鹿児島全県 1地方)
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鹿児島県佐多岬の南約60キロメートルの洋上(北端が北緯30度30分付近)に位置する、ほぼ円形の島で大隅諸島(おおすみしょとう)の1島。面積504.88平方キロメートル。最高点は宮之浦岳(みやのうらだけ)の1936メートル、九州の最高地点である。鹿児島県熊毛(くまげ)郡屋久島町に属する。東方20キロメートルにある種子島(たねがしま)が細長い低平な地形であるのとは対照的に、本島には1000メートルを超す山峰が30座以上もあり、急峻(きゅうしゅん)な地形の山岳島である。北西部の一部を除き島の周囲には基盤をなす熊毛層群(白亜紀から古第三紀)や段丘堆積(たいせき)物がみられるが、内側の山地はすべて貫入した花崗(かこう)岩類で覆われる。種子島との地形・地質上の相違はこの貫入岩の有無に起因する。本島の気候は、これら地形的特異性と相まって複雑である。降水量の多いことはよく知られ、海岸部の平年値でも4000ミリメートルを超える。内部の高地では、その2倍以上とも推定される。これは「屋久島では月に33日雨が降る」という俗諺(ぞくげん)に言い表されるように、降水日数の多いことによる。山と水の島とよぶにふさわしい。気温は、海岸部では年平均19℃ぐらいで最寒月でも10℃を下回る日は少ない。しかし、内部ではその高度のため降雪や積雪もある。これら地形や気候条件により、植生分布に著しい特色がある。縁辺の200メートルまでは、アコウ、ガジュマル、ヘゴなどの亜熱帯植生、200~800メートルは、クス、シイなど暖帯林、そこから1600メートルまでがヤクスギ帯、それ以上がシャクナゲ、ヤクザサ帯となっている。農業は縁辺部の海岸段丘上で行われ、サトウキビ、サツマイモ、タンカン、ポンカンなどの柑橘(かんきつ)類、ガジュツなどが栽培される。集落は、島の内部が国有林であるため、すべて海岸部に分散立地する。人口1万3375(2009)。屋久島国立公園に属し、動・植物相の観賞や登山を目的とする観光客が多い。鹿児島市から毎日船便があり飛行機も利用できる。
[塚田公彦]
屋久島には亜熱帯から亜寒帯にわたって生育する多様な植物群落が一定の垂直分布を示しながら凝集している。多量の降水量と花崗岩起源の貧養性の母岩(ぼがん)のため、中腹以上には針葉樹林がよく発達し、なかでも樹齢2000年以上ものヤクスギの自然林(タカサゴシダ‐スギ群集他)の生育はきわめて顕著である。さらに高海抜地にはヤクシマシャクナゲ、ヤクシマダケ、イッスンキンカといった同島固有の群落が発達している。「屋久島スギ原始林」は特別天然記念物。なお、屋久島は1993年(平成5)、世界遺産の自然遺産として登録されている(世界自然遺産)。また、屋久島北西部の永田浜は、2005年にラムサール条約登録湿地となった。
[奥田重俊]
『日下田紀三著『屋久島の自然』(1984・八重岳書房)』▽『松田幸治著『屋久島――自然と文化』(1985・南国出版)』
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