西宝珠花村(読み)にしほうしゆばなむら

日本歴史地名大系 「西宝珠花村」の解説

西宝珠花村
にしほうしゆばなむら

[現在地名]庄和町西宝珠花

塚崎つかさき村の東、江戸川右岸にあり、対岸東宝珠花村(現千葉県関宿町)とは寛永一八年(一六四一)の江戸川開削により分断されたという。江戸川舟運の西宝珠花河岸がある。天正二年(一五七四)一二月二日古河公方足利義氏の奉行人芳春院周興と松嶺昌寿が北条氏政の家臣垪和刑部丞(康忠)に宛てた文書(喜連川家料所記)に、古河公方家の御料所と知行人が列挙されており、そこに「宝珠花 小笠原兵」とみえる。元禄郷帳に村名がみえ、高三二四石余。幕府領として幕末に至ったとみられる。天保一四年(一八四三)の反別は田一町八反余・畑二八町二反余・屋敷四町余であった(「長久記」芝田家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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