西小外新田(読み)にしこなぎそとしんでん

日本歴史地名大系 「西小外新田」の解説

西小外新田
にしこなぎそとしんでん

[現在地名]西尾市西小梛町

西小梛新田の外側に築かれた新田。西小梛新田の西側に堤跡という地籍がある。開発当初の、矢作川流水との境界の築立堤の跡である。その外側に矢作川新堤防が連なり、北から南へ巳改みあらためさる改・いぬ改・一番いちばん割・二番割・三番割・四番割の土地がある。ここが西小梛外新田で、西小梛新田の内新田に対して「流作場」ともよぶ。五郎左衛門新田開発後に、赤坂あかさか役所(現宝飯郡音羽町)領導のもとに、新田地主が築いた。

巳改新田は反別二町二四歩、すべて畑、宝暦一一年(一七六一)巳年、新田地主半七・平兵衛が開発。申改新田は田畑七町三反、明和元年(一七六四)申年、前記両人によって開発された代官見立新田。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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