西小新田(読み)にしこなぎしんでん

日本歴史地名大系 「西小新田」の解説

西小新田
にしこなぎしんでん

[現在地名]西尾市西小梛町

矢作川下流の三角州に開発された干拓新田。西尾市の西南部に位置し、面積一九五ヘクタール、矢作川河口左岸では最大の新田。延享三年(一七四六)江戸こうじはやぶさ(現東京都千代田区)三浦五郎左衛門が開発した一番五郎左衛門いちばんごろうざえもん新田、同四年同人の開発した二番にばん五郎左衛門新田を併せ、寛延三年(一七五〇)西小梛新田と改称。次いで宝暦三年(一七五三)、四年と続いて開発された三番さんばん四番しばん五郎左衛門新田と、その後さらに西側に築かれた新田を併せて西小梛新田という。

五郎左衛門は、開発予定反別一一一町六反五畝、地代金六六両三分永二一〇文を支払い、延享三年まず一番五郎左衛門新田を開発、鍬下年季三年、次いで翌年二番五郎左衛門新田を開発、鍬下年季三年、両新田合わせて四六町九反五畝余、高二五四石九斗六升一合を得た。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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