日本大百科全書(ニッポニカ) 「西山砂丘」の意味・わかりやすい解説 西山砂丘にしやまさきゅう 愛知県南部、渥美半島(あつみはんとう)の先端部にある砂丘。立馬(たつま)崎と伊良湖(いらご)岬間の約10キロメートルの大砂丘。第二次世界大戦中は陸軍の試砲場であったが、豊川(とよがわ)用水通水後は畑地灌漑(かんがい)の農業地となり、防砂のために植えられた松林の中には観光施設、渥美火力発電所などができた。伊良湖水道沿いの伊良湖港は、砂丘に築かれた港で、堆砂(たいさ)問題を抱えている。[伊藤郷平] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例