西島郷(読み)にしじまごう

日本歴史地名大系 「西島郷」の解説

西島郷
にしじまごう

永享五年(一四三三)三月二三日に鎌倉鶴岡八幡宮へ奉納された大方等大集月蔵経(岩崎文庫蔵)の奥書によると、応安四年(一三七一)の段階で同経の助縁をしていた西島郷衆がいた。明徳三年(一三九二)と推定される八月二九日の今川仲秋書状(南禅寺文書)初倉はづくら庄内西島郷とみえ、遠江守護今川仲秋は京都南禅寺に当郷を寄進した。その際仲秋は将軍の安堵状も獲得するとしており、同年一〇月九日には足利義満が改めて寄進している(「足利義満御判御教書案」同文書)。応永二年(一三九五)三月八日、勝田氏の所領であった西島村などが南禅寺に打渡されている(「大崎右京亮・矢作左衛門尉連署打渡状案」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android