最新 地学事典 「西條八束」の解説
さいじょうやつか
西條八束
1924.11.19~2007. 10.9 湖沼と海洋の物質代謝過程を研究した生物地球化学者。東京生まれ。1948年東京大学理学部地理学科卒。東京都立大学理学部助手,名古屋大学水圏科学研究所教授,同所長。退職後,88~95年愛知大学教養部教授。湖底堆積物の有機物分析から始まり,日本における植物プランクトン現存量の指標としてのクロロフィル分析法,放射性同位元素14Cを用いた一次生産測定法,湖水中の全炭酸濃度の現場測定法を確立し,湖の物質循環を明らかにした。長良川河口堰や中部国際空港の建設に際しては,学識経験者として科学の成果を政策に反映させるために努力した。主著『湖は生きている-自伝的研究史』(2000)。詩人の西條八十は実父。
執筆者:野崎 健太郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

