西椎屋村(読み)にししやむら

日本歴史地名大系 「西椎屋村」の解説

西椎屋村
にししやむら

[現在地名]院内町西椎屋

豊後国境の山間部に位置し、恵良えら川の最上流部にあたる。東は来鉢くばち村、南は玖珠くす郡、北は野地のじ村。俗称はニシシイヤとよばれる。小倉藩元和人畜改帳では志屋村とみえ、高一八一石余、家数一五・人数五七(うち百姓一〇・名子五)、牛八・馬三。百姓には庄屋が一名含まれる。延宝八年(一六八〇)の人畜帳(庄家文書)には村名がみえない。元禄豊前国高帳では高一七九石余。「四日市村年代記」によると、延宝二年には志屋村とあり、正徳三年(一七一三)には西椎屋村とみえる。中津藩郷村高帳(中津市立図書館蔵)によると、享保二年(一七一七)に西椎屋村は高一七九石余とあり、天保三年(一八三二)の下書には一七石余の新田畑がみえ、同四年の下書には三一石余の永荒川欠溝成高がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android