日本歴史地名大系 「日出生村」の解説 日出生村ひじゆうむら 大分県:玖珠郡玖珠町日出生村[現在地名]玖珠町日出生(ひじう)森(もり)村の北東にあり、東部の宇佐郡境に鈴(すず)ヶ塚(つか)山・高陣(たかじん)ヶ尾(お)、その南にはカルト山・兜(かぶと)山・福万(ふくま)山などの高山が連なる。文明(一四六九―八七)初年と推定される一二月一四日の大友親繁感状(大友家文書録)に「日出庄陣合戦」とあり、中島三河守がこの合戦での粉骨ぶりを賞されている。郡境に山(やま)の城とよばれる日出生城の跡があり、「豊後国志」にみえる民部少輔は「帆足氏系図」では鑑直にあたり、天正期(一五七三―九二)の島津氏の進攻の際にも攻略されなかったという。慶長六年(一六〇一)九月の森藩領知目録(佐伯藩政史料)に村名がみえ、高一千一三三石余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by