西琳寺址(読み)さいりんじし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西琳寺址」の意味・わかりやすい解説

西琳寺址
さいりんじし

大阪府羽曳野(はびきの)市古市町字薬師の西琳寺境内にある飛鳥(あすか)時代の寺院址伽藍(がらん)配置は法起寺(ほっきじ)式である。江戸時代には金堂址、昭和初期には講堂址の一部が残っていたが現在は失われている。塔址と回廊址は1951年(昭和26)の発掘により確認された。飛鳥時代の鐙瓦(あぶみがわら)をはじめ鎌倉時代ころまでの瓦が出土している。本寺は伽藍配置と出土瓦の示す様相より、飛鳥時代に河内文氏(かわちのあやうじ)の氏寺として造営されたものといわれている。

[坂詰秀一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む