寺院址(読み)じいんし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寺院址」の意味・わかりやすい解説

寺院址
じいんし

寺院堂塔などが廃滅した跡をいう。日本の寺院は,大部分木造建築であったため,時代をさかのぼるにつれて,創建当時の姿をとどめるものはまれで,その跡に堂塔の基壇礎石古瓦などが遺存している場合が多い。仏教が日本の歴史に占める位置は大きく,寺院址は歴史考古学の対象として早くから多大の関心が寄せられていた。その調査法には,現状調査,一部発掘,全面発掘などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android