西説医原枢要(読み)せいせついげんすうよう

改訂新版 世界大百科事典 「西説医原枢要」の意味・わかりやすい解説

西説医原枢要 (せいせついげんすうよう)

日本最初の西洋生理学書。医学基礎としての生理学が日本に知られたのは解剖学薬物学にくらべて遅れ,その内容を理解し翻訳することが難事であったため訳書がなかった状況から,高野長英が数種の蘭書(デ・ラ・ハイエG.de la Faye,ブルーメンバハJ.F.Blumenbach,ローセT.A.Rooseらの所説)を訳編したのが本書で,12巻からなるとされるが,現存は内編5巻のみで,刊行は巻一のみにとどまった(1832・天保3)。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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