見者(読み)けんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「見者」の意味・読み・例文・類語

けん‐じゃ【見者】

〘名〙 見る人。見物人
増鏡(1368‐76頃)八「七仏の阿闍梨参りて、けんじゃくゎんぎと打ちあげたるほどに」 〔北本涅槃経‐二四〕

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デジタル大辞泉 「見者」の意味・読み・例文・類語

けん‐じゃ【見者】

《「けんしゃ」とも》見る人。見物人。

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世界大百科事典(旧版)内の見者の言及

【シャマニズム】より


[種類]
 シャーマンは超自然的存在との直接接触・交流の仕方における特徴から,いくつかに区分される。神霊・精霊がシャーマンに憑入し,人格が霊格化して直接話法で言動するのは〈霊媒〉,シャーマンが神霊・精霊の姿を目にし,声を耳にして間接話法でふるまうのが〈予言者〉,ろうそくや線香の燃えぐあいなどに神意を読みとるのが〈見者〉であるとされる。いずれにせよ,その前提には神・人の直接交流の事実があり,通常,意識・心理の変異が見られる点で共通している。…

【ランボー】より

…後世のいう〈反抗者〉または〈無頼漢〉ランボーの出現である。71年のパリ・コミューンに際しては革命的情熱を噴出させる一方,同年5月の〈見者の手紙Lettre du voyant〉と呼ばれる2通の私信で,独自の詩的覚醒を告げる信念を表明,詩人はあらゆる感覚の方法的攪乱により〈未知〉に到達すべきであるとした。この自覚に立つ《母音》《酔いどれ船》などの詩編は初期の代表的傑作で,急速に移動する視点がとらえた万象の客観的イメージの定着という,彼の詩の特性がすでに十分に現れている。…

※「見者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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