七仏(読み)シチブツ

精選版 日本国語大辞典 「七仏」の意味・読み・例文・類語

しち‐ぶつ【七仏】

  1. 仏語。
  2. [ 一 ] 釈迦如来が世に現われる前に出た仏に、釈迦を加えて七と数えたもの。毘婆尸仏(びばしぶつ)、尸棄仏(しきぶつ)、毘舎浮仏(びしゃぶぶつ)拘留孫仏(くるそんぶつ)、倶那含牟尼仏(くながんむにぶつ)迦葉仏(かしょうぶつ)釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)の諸仏の総称。過去七仏。
    1. [初出の実例]「理趣三昧・法花懺法・七仏・五十三仏の名号、是を小さんげの大意とするなり」(出典:九冊本宝物集(1179頃)七)
    2. 「これ七仏祖宗の通戒として、前仏より後仏に正伝す」(出典:正法眼蔵(1231‐53)諸悪莫作)
    3. [その他の文献]〔七仏八菩薩所説大陀羅尼神呪経‐四〕
  3. [ 二 ]しちぶつやくし(七仏薬師)[ 一 ]」の略。
    1. [初出の実例]「御名を聞きてかかり。いはんや、七仏をみたてまつらむほど、思やるべし」(出典:栄花物語(1028‐92頃)鳥の舞)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む