覚束げ(読み)おぼつかなげ

精選版 日本国語大辞典 「覚束げ」の意味・読み・例文・類語

おぼつかな‐げ【覚束げ】

〘形動〙 (形容詞「おぼつかない(覚束━)」の語幹接尾語「げ」の付いたもの)
様子がはっきりしないさま。いかにも気がかりだと思っているさま。
※夜の寝覚(1045‐68頃)二「殿の御事を、いとおぼつかなげに思きこえ給めるになん、くづほれ給とみえ給ふ」
② たよりなさそうなさま。しっかりしていないさま。
※化銀杏(1896)〈泉鏡花〉一「思出したらむが如く煙管を取りて、覚束無(オボツカナ)げに一服吸ひつ」

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