親の見合い(読み)おやのみあい

知恵蔵 「親の見合い」の解説

親の見合い

未婚者の親同士が集まり、息子や娘を紹介し合い、親同士が合意すれば、子供同士の見合いに移行するシステム。親の代理見合いともいう。札幌のある結婚相談所が始め、全国各地で同じような会が開催されるようになった。企業が未婚者の親を広告で募って行うものから、職場共済組合などが未婚の子を抱える社員のために開くものまである。親の見合いが広がった背景には、未婚率の高まり(30代前半の未婚率が、女性で32.0%、男性で47.1%:2005年国勢調査確定値)に対する親の危機感がある。日本では、未婚者の大部分が親と同居している上に、親は、子がある程度の年齢になれば結婚して当然という意識をもち、子供以上に熱心になるのである。

(山田昌弘 東京学芸大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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