観乗寺(読み)かんじようじ

日本歴史地名大系 「観乗寺」の解説

観乗寺
かんじようじ

[現在地名]龍ヶ岳町樋島

樋島の北部にある。安向山と号し、浄土真宗本願寺派。本尊阿弥陀如来。元和四年(一六一八)熊本順正じゆんしよう寺の僧了甫の創建。宝永四年(一七〇七)当時願乗がんじよう寺とよばれていたが、その後現寺名に改称。寺名改称について、天保三年(一八三二)天草兼帯長崎代官高木栄太郎から新支配の西国郡代塩ノ谷大四郎に宛てた事務引継ぎのための肥後国天草郡地方演説書(松田唯雄文庫)に「樋島村西派一向宗願乗寺儀、宝永四年六月中、肥後熊本順正寺より差出置候本寺証文之通り右文字認め来り候得共、本山におゐては寺法物・御門主染筆裏書・並に免状等、観乗寺と称号いたし来り清濁の書損じ之儘押移候間、以来は寺法之通観乗寺と文字相改め度旨願出」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android