観音岩(読み)カンノンイワ

デジタル大辞泉 「観音岩」の意味・読み・例文・類語

かんのんいわ〔クワンオンいは〕【観音岩】

川上眉山長編小説。明治39年(1906)、前・後篇の2部に分けて刊行村八分慣習の残る農村を描いた。

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精選版 日本国語大辞典 「観音岩」の意味・読み・例文・類語

かんのんいわクヮンオンいは【観音岩】

  1. 小説。川上眉山作。明治三九~四〇年(一九〇六‐〇七)刊。村八分を社会問題としてとりあげた作品

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世界大百科事典(旧版)内の観音岩の言及

【川上眉山】より

…その後紅葉らから離れて《文学界》同人に近づき,樋口一葉とも知ったが,作風にも変化を見せ95年の《書記官》《うらおもて》などで観念小説の代表者と見られた。明治30年代には,紀行《ふところ日記》のほか,地方農村の封建性にふれた大作《観音岩》その他があり,のち自然主義的傾向も見せたが,1908年6月自殺。【岡 保生】。…

※「観音岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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