角水銀鉱(読み)かくすいぎんこう

最新 地学事典 「角水銀鉱」の解説

かくすいぎんこう
角水銀鉱

calomel

化学組成HgClのハロゲン化鉱物の一種で,クツミナイト(HgBr)と固溶体をなし,そのうちCl>Brのものを角水銀鉱,Cl<Brのものをクツミナイトという。正方晶系,空間群I4/mmm格子定数は,端成分の場合a0.44801nm, c1.0906,単位格子中4分子含む。通常無色~白色半透明で,ダイヤモンド光沢のある板状・柱状・錐状結晶。その他灰・黄・褐色などもあるが,光に当たるとしだいに色が濃くなる。紫外線で煉瓦色の蛍光を放つ。劈開{100}良好。断口貝殻状,可塑性があり,ナイフで切れる。硬度1.5,比重7.16。顕微鏡下では無色,一軸性正,屈折率ω1.973, ε2.656。水や塩酸には溶けないが王水に溶け,アルカリを作用させると黒くなる。昇華物や二次鉱物として他の鉱物を被覆して産する。名前の由来は明らかではないが,ギリシア語のkalos(美しい)とmeli(蜜,なめると甘いため)に由来するらしい。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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