家庭医学館 「解熱・鎮痛薬中毒」の解説
げねつちんつうやくちゅうどく【解熱・鎮痛薬中毒 Antipyretics and Analgesics Poisoning】
そして、解熱薬(げねつやく)(熱冷まし)を使って熱を下げると、痛みも治まってきます。このために、多くの解熱薬は、鎮痛薬(ちんつうやく)の作用を兼ね備えていて、解熱・鎮痛薬のかたちになっています。
解熱・鎮痛薬には、アニリン系、ピラゾロン系、サリチル酸系、インドメタシン類、フェナム酸類があります。
これらは、非ステロイド抗炎症薬ともいいます。
副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬(ステロイドホルモン薬)は、「炎症を確実に抑える(抗炎症作用)」ことが長所ですが、「重い副作用がおこりやすい」ことが欠点です。
この副腎皮質ホルモン薬の長所を残し、欠点の少ない薬を目標に開発されたのが非ステロイド抗炎症薬です。