精選版 日本国語大辞典 「言い甲斐無い」の意味・読み・例文・類語
いいがい‐な・いいひがひ‥【言甲斐無】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]いひがひな・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「いいかいない」「ゆいかいない」とも ) - ① =いうかいなし(言甲斐無)①
- [初出の実例]「物語こそ悪しう書きなしつればいひかひなく」(出典:三巻本一本枕(10C終)一八八)
- ② =いうかいなし(言甲斐無)②(ハ)
- ③ =いうかいなし(言甲斐無)②(ニ)
- [初出の実例]「いかなるさきの世のちぎりにて、いひがひなくてさし出けるより、人ににず心憂きありさまにて」(出典:苔の衣(1271頃)四)
言い甲斐無いの補助注記
中世以後用いた語で、平安時代は「いふかひなし」を用いた。平曲、謡曲では「ユイカイナシ」と発音する。
言い甲斐無いの派生語
いいがいな‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
言い甲斐無いの派生語
いいがいな‐さ- 〘 名詞 〙