意気地(読み)イキジ

デジタル大辞泉の解説

いき‐じ〔‐ヂ〕【意気地】

自分自身や他人に対する面目から、自分の意志をあくまで通そうとする気構え。意地。いくじ。「意気地を立てる」

いく‐じ〔‐ヂ〕【意気地】

《「いきじ」の音変化》事をやりとげようとする気力

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大辞林 第三版の解説

いきじ【意気地】

他人と張り合ってでも、自分の思う事をやりとげようという気構え。気力。意地。いくじ。 「男の-」
[句項目] 意気地が悪い

いくじ【意気地】

〔「いきじ」の転〕
物事をやりとおす気力。他に負けまいとする意地。
[句項目] 意気地が無い

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

いき‐じ ‥ヂ【意気地】

〘名〙 自分の意志や面目などをどこまでも守り通そうとする気持。いくじ。いじ。
※評判記・剥野老(1662)序「君をこひ茶のいきぢもしらで」

いく‐じ ‥ヂ【意気地】

〘名〙 (「いきじ(意気地)」の変化した語) 物事をなしとげようとする気力、態度、意地。心の張り。→いくじないいくじなし
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻二「俄雨いくぢのあるは折てはき」

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世界大百科事典内の意気地の言及

【いき】より

…本来は〈意気〉の漢字があてられるが,後には〈粋〉とも書かれて,より美的な理念となった。〈意気〉は〈意気地〉でもあり,人間が事に処してきっぱりとした決断を示す精神作用を称美したものであるが,江戸初期から遊里などで男女の精神的清潔さを称美する言葉として用いられ始め,以後“粋”や“通”といった理念の中の精神面を形成する重要な要素として存在し続け,江戸後期にいたって,いやみがなく,あだっぽい色気というような意味で用いられて流行語となった。とくに人情本の女性の表現に用いられるのがその代表的な例で,その内容については九鬼(くき)周造の《`いき’の構造》(1930)に行き届いた考察がある。…

※「意気地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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