言ずもがな(読み)いわずもがな

精選版 日本国語大辞典 「言ずもがな」の意味・読み・例文・類語

いわ【言】 ず もがな

  1. ( 「もが」は願望の意を表わす助詞。「な」は感動の助詞 )
  2. 言葉に表わさないほうがいいと思われること。言わでもの事。
    1. [初出の実例]「問ず語りの聞ぐるしく、言(イハ)ずもがなと思(おぼ)さんが」(出典人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)初)
  3. 言うまでもないこと。わかりきっていて今さら言う必要のないこと。言わでもの事。
    1. [初出の実例]「露店が並むで立食の客を待ってゐる。売ってゐる品(もの)は言はずもがなで」(出典:忘れえぬ人々(1898)〈国木田独歩〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 露店 実例 並む

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む