計数放電管(読み)けいすうほうでんかん

日本大百科全書(ニッポニカ)「計数放電管」の解説

計数放電管
けいすうほうでんかん

パルスの計数を目的としたもので、1個の円形陽極とそれを取り囲む10本の陰極と多数の案内極とを配した冷陰極放電管のこと。デカトロンdekatronともいう。管内にはアルゴンヘリウム、ネオンなどのガスが封入されており、計数速度をあげるために水素ガスが少量混入され、毎秒3万回程度の計数速度がある。入力パルスによって放電グローの位置が各陰極上を順次移動するが、放電部分が外部から見えるので、その外側に数字窓を設け、放電箇所と対応させることで表示を備えた計数装置が簡単に実現できる。シングルパルス法とダブルパルス法とがある。ダブルパルスデカトロンには各陰極に2個の案内極がついており、これらに2個の入力パルスをある時間遅れて加えると放電は移動するが、加えるパルスの時間関係を逆にすると、放電は逆方向に移るため、減算も可能である。シングルパルスデカトロンは各陰極に3個の案内極がついており、1個のパルスで案内極の電位を変え放電を移動させるが、逆方向には回転せず、信号はただ1個の陰極からでしか取り出せない。

[岩田倫典]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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