普及版 字通 「訖」の読み・字形・画数・意味
訖
10画
[字訓] いたる・おわる・ついに
[説文解字]
[字形] 形声
声符は乞(きつ)。乞は卜辞に「いたる、およぶ」の意に用い、訖・・はその声義を承ける字である。〔説文〕三上に「止まるなり」、〔玉〕に「畢(をは)るなり」とあって終止する意。〔書、秦誓〕に「民訖(ほとん)ど自たり」のように、副詞にも用いる。
[訓義]
1. いたる、およぶ、とどまる。
2. おわる、おえる。
3. ついに、すでに、ほとんど。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕訖 ヲハル・ツヒニ・トドム・イタル・コトゴトクニ・ツクス・スベヲヘ
[語系]
訖・(既)kit、・xitは声近く通用の字。みな、ことが終わり、止まる意がある。
[熟語]
訖今▶・訖息▶・訖糴▶・訖了▶
[下接語]
終訖・訖
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報