記憶増進(読み)きおくぞうしん(英語表記)hypermnesia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「記憶増進」の意味・わかりやすい解説

記憶増進
きおくぞうしん
hypermnesia

催眠状態や発熱時に,通常時では思い出せないものまで容易に想起する現象記憶過剰ともいう。統合失調症躁病(→躁うつ病)の患者にも認められる。またサバン症候群においても,特定対象について著しい記憶力を示す場合がある。

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世界大百科事典(旧版)内の記憶増進の言及

【記憶】より


[想起障害]
 量的および質的想起障害に大別でき,前者には想起の過剰な増進と減退・欠如がある。記憶増進は過去の記憶が異常な活発さで浮かんでくる場合で,知能優秀者に見られるほか,一過性には発熱時,夢,癲癇発作,薬物中毒,縊死未遂時などにもありうる。記憶減退は過去の記憶が想起困難な場合で,老人や脳器質疾患でみられ,記憶解体は時間的,内容的にT.A.リボの〈逆行律〉に従う。…

※「記憶増進」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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