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躁うつ病 そううつびょう manic-depressive psychosis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

躁うつ病
そううつびょう
manic-depressive psychosis

感情障害を主症状とし,周期的経過をとり,のちに人格障害を残さないことを特徴とする精神病で,統合失調症とともに二大内因性精神病といわれる。循環精神病ともいう。感情が高揚し,意欲は亢進し,思考が飛躍する躁病と,反対にふさぎこむうつ病 (→うつ状態 ) という2方向の病的感情が,日常生活からは明らかに区別される病期として交互に現れ,経過後には完全にもとの人格に戻る。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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食の医学館の解説

そううつびょう【躁うつ病】

《どんな病気か?》
〈脳内の神経伝達物質が正常に働かなくなって起こる〉
 躁(そう)うつ病とは、感情や意欲が極端に落ち込んだり(うつ病相)、上昇したり(躁病相)する状態をくり返す病気で、最近では「気分障害」と呼ばれています。このなかで、うつ病相だけをくり返すタイプをうつ病といいます。
 くわしい原因はまだ解明されていませんが、脳細胞の活動に関係しているセロトニンノルエピネフリンなどの伝達物質の働きに障害が起こることによると考えられており、遺伝的素因や性格、環境の変化などが相互に作用して発病します。
 うつ状態では、気持ちが沈んで、何をするのもおっくうになります。また、頭痛、便秘や下痢(げり)、肩こり、動悸(どうき)など、体の症状もともないます。躁状態では、何事にも意欲的で活動しすぎる一方、イライラしやすく、睡眠時間が短くても平気になり、食欲も性欲も亢進(こうしん)します。
《関連する食品》
〈うつ病にはビタミンB群を含む食品が有効〉
○栄養成分としての働きから
 気分のコントロールに重要な役割をはたしているセロトニンやノルエピネフリン、ドーパミンなどは、体の中で、食べものの成分からつくられます。セロトニンの原料となるのがトリプトファン、ノルエピネフリンやドーパミンの原料となるのがフェニールアラニンで、どちらもアミノ酸の一種です。そして、これらの成分からセロトニン、ノルエピネフリンが合成されるにはビタミンB群が必要です。
 トリプトファン、フェニールアラニン、ビタミンB群を含む食品をとることで、セロトニンやノルエピネフリンの不足が補われ、脳内の神経刺激の伝達がスムーズになって、躁うつ病の症状の改善につながります。
 トリプトファンは牛乳やチーズアーモンドバナナなどに、フェニールアラニンは肉類、魚介類、たまご、ダイズなどに、ビタミンB群はマグロサンマ、サケやレバーなどに多く含まれています。
 また、うつ状態は、ビタミンB群の欠乏によっても起こります。
 アミノ酸の一種であるメチオニンには、抗うつ作用があると考えられています。たまごや魚、肉類に含まれており、これらを摂取することで、うつ状態の改善が期待できます。
 食べすぎや飲酒・タバコの吸いすぎは、セロトニン受容体の働きを低下させ、うつ状態を悪化させることがあるので、注意しましょう。
○漢方的な働きから
 漢方では、ユリ根やクチナシの実には、精神を安定させる働きがあるとされています。
○注意すべきこと
 抗うつ剤の多くは、アルコール飲料と併用すると血圧低下、動悸、不眠などの副作用を増強することがあります。服用中は禁酒の注意をまもりましょう。
 また、チーズと食べ合わせると、血圧が高くなることがあります。

出典|小学館
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