改訂新版 世界大百科事典 「詩大序」の意味・わかりやすい解説 詩大序 (しだいじょ)Shī dà xù 《詩経》毛詩詁訓伝の巻頭にある関睢(かんしよ)篇の序は,《詩経》全般にわたる総論を試みているので,他の各篇の序がその篇の成立事情の説明にとどまるのを小序と呼ぶのに対して大序という。まず,詩の起源を述べ,ついで詩と政治との関連に及び,つぎに風・賦・比・興・雅・頌の六義(りくぎ)を取りあげて説明する。中国のもっとも古くまとまった文学論であって,その後世への影響は大きく,日本の《古今集》序も多くの影響を受けた。執筆者:清水 茂 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by