巻頭(読み)カントウ

デジタル大辞泉 「巻頭」の意味・読み・例文・類語

かん‐とう〔クワン‐〕【巻頭】

書物巻物などの最初部分巻首。「巻頭を飾る論文」⇔巻末
多く短歌俳句を並べて載せる場合の最初の位置。ふつう最優秀作を置く。
物事初め冒頭
[類語]首巻

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「巻頭」の意味・読み・例文・類語

かん‐とうクヮン‥【巻頭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「かんどう」とも )
  2. 巻き物、書物、雑誌などのはじめの部分。巻首。
    1. [初出の実例]「続後撰の時、巻頭にいれんとて、立春歌十首計書て」(出典:井蛙抄(1362‐64頃)六)
  3. 歌会、歌集などで最初の歌。また、連歌俳諧で最初の発句。普通千句の第一番目の百韻の発句。
  4. 巻中で、最も優れた詩歌や句。
  5. 一般的に、物のはじめ。
    1. [初出の実例]「えんまの帳のくんどうに訴へん」(出典浄瑠璃・津戸三郎(1689)役所尽し)
  6. 江戸時代、役者評判記で、位付けの一種。巻軸に相対する優秀な地位
    1. [初出の実例]「役者しゅらうばはきには、竹嶋をあらためて巻頭(クンドウ)になをし」(出典:評判記・役者口三味線(1699)京)

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普及版 字通 「巻頭」の読み・字形・画数・意味

【巻頭】かんとう

巻物の始め。

字通「巻」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の巻頭の言及

【建築金物】より

…釘は一般に和釘と呼ばれるもので,断面が正方形をしており,頭部に特徴がある。古代にはさまざまな形のものがあって,法隆寺金堂や五重塔では大小数十種類の釘が用いられていたが,中世以降は頭部を平たく巻いた巻頭(まきがしら)が多くなる。合釘は板のはぎ合せに用いる幅の広いもの,垂木を桁にとめる断面正方形の細長いものなどがある。…

※「巻頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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