( 1 )双六の一種といわれるが、「枕草子」には、「双六」と「てうばみ」の両語が認められるところから、両者は異なる遊戯であったとも考えられる。
( 2 )「調」は二つの采に同じ目の出ること、「半」は異なった目の出ることをいい、「枕草子」の「てうばみ」を「調半」と解する説もある。
( 3 )揃った目が出ると相手の駒を「はむ(食)」からとも、丁(二つの目が揃う)半(揃わない)の意であるともいい、「調食」「丁半」などと表記されるが未詳。
( 4 )「色葉字類抄」「名義抄」では「蔵鉤」に「テウカハカ」の訓を当てたものが見られるところから、挙例の「枕草子」の例は「蔵鉤」との関連も考えられる。