改訂新版 世界大百科事典 「論介」の意味・わかりやすい解説 論介 (ろんかい)(R)Non-gae生没年:?-1593 朝鮮,李朝時代の妓生(キーセン)で,壬辰・丁酉倭乱(文禄・慶長の役)の義妓として知られる。全羅道長水生れ。1593年6月,慶尚道の晋州城を占領した日本軍は,城の南側を流れる南江のほとりの矗石(ちくせき)楼で酒宴を開いた。その席にはべらせられた論介は日本の一武将(朝鮮では毛谷村六助とされる)を岩の上にさそいだし,抱きかかえて共に南江に身を投じた。以来,この岩を義岩とし,矗石楼の奥に論介祠堂を建て,毎年6月に祭事が行われる。執筆者:矢沢 康祐 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by