論介(読み)ろんかい(その他表記)(R)Non-gae

改訂新版 世界大百科事典 「論介」の意味・わかりやすい解説

論介 (ろんかい)
(R)Non-gae
生没年:?-1593

朝鮮,李朝時代の妓生キーセン)で,壬辰・丁酉倭乱文禄・慶長の役)の義妓として知られる。全羅道長水生れ。1593年6月,慶尚道の晋州城を占領した日本軍は,城の南側を流れる南江のほとりの矗石(ちくせき)楼で酒宴を開いた。その席にはべらせられた論介は日本の一武将(朝鮮では毛谷村六助とされる)を岩の上にさそいだし,抱きかかえて共に南江に身を投じた。以来,この岩を義岩とし,矗石楼の奥に論介祠堂を建て,毎年6月に祭事が行われる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む