谷相村(読み)たにあいむら

日本歴史地名大系 「谷相村」の解説

谷相村
たにあいむら

[現在地名]香北町谷相・東山ひがしやま

中谷なかだに村の北東、横谷よこだに川上流域に位置し、南へ峠を下ると朴木ほおのき村に至る。北方高場たかば(九七四・五メートル)に向かって扇形に開けた緩やかな斜面の、標高三五〇―五〇〇メートルの間に集落があり、豊かな谷水に養われる耕地棚田をなして天に至る趣がある。

天正一六年(一五八八)の韮生谷地検帳には「自是谷相名先高十貫ト有」として、谷相名分四六筆七町三三代四歩が記されるが、そのすべてが谷相勘解由兵衛の給地。貫高評価が高いのは、下々等級ながら全面積の九七パーセントが水田化していたことによる。一筆当りの面積も意外に広い。谷相氏の先祖は北面の武士であったが、勘解由兵衛の時乱を避けて京より下り、長宗我部元親に仕えて谷相村を与えられ、谷相姓を名乗ったという(香北町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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