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棚田

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

棚田

山の傾斜地につくられた階段状の水田。収穫量を増やすため、江戸時代ピークに全国でつくられた。1970年代以降は減反政策が進み、耕作放棄されるなどして面積が減少している。神在居地区が92年、棚田のある風景を守る目的で「棚田オーナー制度」を考案。都市部の住人が棚田のオーナーになり、休日などに田植えや稲刈りなどの農作業を体験しながら、最終的には収穫物を得る。オーナーからは会費をもらい、日常的な管理は地元農家が行う。

(2014-06-11 朝日新聞 朝刊 高知全県 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

たな‐だ【棚田】

急な傾斜地に、階段状に作った田。ライステラス。

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百科事典マイペディアの解説

棚田【たなだ】

山間の傾斜地に階段状に作られた水田。1枚の水田はごく狭い面積で,これが棚のように斜面をおおう。米の生産だけでなく,水資源の涵養(かんよう)など多面的な機能をあわせもつ。
→関連項目石川[県]

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農林水産関係用語集の解説

棚田

傾斜地に等高線に沿って作られた水田。田面が水平で棚状に見えることから、こう呼ばれる。棚田は、雨水の保水・貯留による洪水防止、水源のかん養、多様な動植物や貴重な植物の生息空間や美しい景観の提供などの様々な役割を果たしている。
農林水産省では、棚田の維持・保全の取組を積極的に評価し、国民的な理解を深めることを趣旨として、我が国の代表的な棚田を「日本の棚田百選」として認定している。

出典|農林水産省
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世界大百科事典 第2版の解説

たなだ【棚田】

谷間などにつくられた階段状の水田。1枚の田の面積は小さく,例えば〈一段四瀬町〉と記されていれば,棚田1反が4枚の田からなっていることを示している。《高野山文書》に〈一反坪ハ上ミニ池アリ,池ノ水ヲ引ク也,根本ハ糯田ト名ク,今ハ山田ニテ棚ニ似タル故ニ,タナ田ト云〉とあるように,〈山田〉と同じで,上部の小さな谷池を用水源とした,棚のように段々になっている水田であった。棚田は,用水の水温も低く,良好な水田ではない。

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大辞林 第三版の解説

たなだ【棚田】

山地などの傾斜地に、階段状に作った狭い水田。千枚田。

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日本の地名がわかる事典の解説

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

棚田
たなだ

階段耕作」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

棚田
たなだ

山腹などの急傾斜地につくられた棚状の田のこと。山間地で急峻(きゅうしゅん)な土地まで開田している場合には、田は幅の狭い帯状になり、その上・下段の田との間はかなり高い垂直の壁がつくられ、これらは石などで保守されていて、その形が棚のようにみえる。棚田は等高線に沿ってつくられるので、いわゆるテラス栽培の一種である。また、山腹などに小さい棚田がたくさんつくられている情景から千枚田ともよばれる。棚田の耕作には農具、肥料、資材の運搬に多くの労力を要し、機械化も困難でおもに手労働によらなければならない。用水も天水の田ごと灌漑(かんがい)や小規模の湧水(わきみず)や溜池(ためいけ)に頼るしかない。高冷地の渓谷型棚田では、春には雪融(ど)けが遅くて水温が上がらず、秋には早い時期に霜が降り稲作に適する高温期間が短い。また棚田は火山灰性の土で砂礫(されき)も多く、作土の浅い漏水田が多い。ここに冷水灌漑が行われているので、盛夏の7、8月に異常低温がくると冷害を受けやすい。雨量の少ない年には干魃(かんばつ)の被害も出やすい。このように棚田は生育が不安定で生産性が低く、経済上不利な条件にある。
 棚田は日本では中部地方の標高500メートル以上の高地にとくに多く、また平坦(へいたん)地の少ない島嶼(とうしょ)の海岸などにもみられる。棚田は日本のみならずフィリピン、台湾など東南アジアの各地にも多くみられ、中国の雲南省の高地にも大規模に発達している。[星川清親]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の棚田の言及

【階段耕作】より

…傾斜地を普通作物の栽培に利用する場合の耕作方式の一つで,農地保全を目的として,等高線に沿った階段で耕地を区切り,段畑を設けるものである。この方式を適用した水田は棚田と呼ばれる。各段畑はゆるやかな傾斜をもつものが斜面の利用上有利で工事も容易であるが,水田として利用する場合には水平でなければならない。…

【丘陵】より

…孤立しやすく開発から取り残されがちな場所でもある。丘陵地から成る半島は,こうした性格が顕著であり,古くから棚田(房総丘陵など)が開けたり,林業地(能登丘陵のアテ林)などとなってきた。薪炭林などとしての用途のなくなった丘陵斜面は,最近ゴルフ場や牧草地,レジャー用地,大学の敷地など広い面積の必要な土地利用に開発されつつある。…

【迫】より

…其処に小水ありて田有をさこ田と云ふ〉とある。迫田は,谷田,棚田と同様に,1枚1枚の耕地は零細であり,労働力の投下に比して収穫量はけっして多いものではなかった。しかし,小さな谷々の湧水によって用水が確保でき,河川のはんらんなどの影響をうけることが少ないので,古代,中世では安定的な水田であった。…

【谷戸】より

…谷戸は湧水を用水とすることができ,小規模な開墾が可能であったから,とくに中世には,谷戸のような谷の開田が盛んに行われ,中世の代表的な耕地景観をつくりだした。そのような谷間の田を関東地方では〈谷戸田〉〈谷地田(やちだ)〉,近畿地方では〈棚田〉〈山田〉,中国地方では〈迫田(さこだ)〉などと呼んでいる。【黒田 日出男】。…

※「棚田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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