豊後名村(読み)ぶんごめむら

日本歴史地名大系 「豊後名村」の解説

豊後名村
ぶんごめむら

[現在地名]富来町豊後名

三明さんみよう村の南に続き、米町こんまち川に沿う。豊後明とも書いた(加能郷土辞彙)地名中世名田名残ともいうが不詳。初め加賀藩領。土方雄久知行目録に村名がみえ、慶長一一年(一六〇六)から村高のうち二四四俵余が土方領となり、うち荒七九俵余、残りの六割が百姓取分。正保郷帳によると高一五〇石余のうち、土方領は八二石余、田四町四反余・畑一町余、免二ツ、加賀藩領は六八石余、田三町八反余・畑六反余、免三ツ四歩八厘であった。土方領は貞享元年(一六八四)幕府領となり、元禄二年(一六八九)から鳥居忠英領となるが、同八年再び幕府領に復し、享保七年(一七二二)加賀藩預地となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android