豊沢義三郎(読み)トヨサワ ヨシサブロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「豊沢義三郎」の解説

豊沢 義三郎
トヨサワ ヨシサブロウ


職業
義太夫節三味線方(歌舞伎)

肩書
重要無形文化財保持者〔昭和58年〕

本名
高木 義三郎

別名
前名=豊沢 松三郎(3代目)(トヨザワ マツサブロウ)

生年月日
昭和10年 12月18日

出身地
東京都 江東区

学歴
深川第二中〔昭和26年〕卒

経歴
6歳から父の2代目豊沢松太郎に義太夫節の指導を受け、昭和16年日本橋倶楽部「絵本太功記」の語りで初舞台。10歳から義太夫節の三味線を習い始めた。23年豊沢義三郎を名乗る。一時期サラリーマン生活を送ったが、30年義太夫節の世界に戻り、41年3代目豊沢松三郎を襲名。48年歌舞伎の竹本に加入し、歌舞伎座で初舞台を踏む。この時、前名の豊沢義三郎に戻る。平成元年松竹と専属契約を結ぶ。海外公演は、昭和53年オーストラリア公演、63年韓国公演、63年エジプト公演、平成元年ヨーロッパ公演に参加。昭和55年から国立劇場養成科の歌舞伎音楽竹本研修の講師も務めた。作曲に「ジャガタラ文異聞」「桜姫東文章」「宮古川」の舞踊曲などがあり、他にレコードやビデオも発売。

所属団体
義太夫協会

受賞
芸術祭賞奨励賞(音楽部門)〔昭和41年〕,国立劇場特別賞〔昭和53年〕

没年月日
平成12年 2月18日 (2000年)

家族
父=豊沢 松太郎(2代目),祖父=豊沢 松太郎(初代)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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