豎子をして名を成さしむ(読み)じゅしをしてなをなさしむ

精選版 日本国語大辞典 「豎子をして名を成さしむ」の意味・読み・例文・類語

じゅし【豎子】 を して名(な)を成(な)さしむ

(「史記孫子伝」の「龐涓自知智窮兵敗、乃自剄。曰遂為豎子之名」による。魏(ぎ)の軍師龐涓(ほうけん)が斉の軍師孫臏(そんぴん)(=孫子)に敗れて自殺する時に言ったことば) ばかにしていたものに、てがらをたてさせる。戦争に負けて敵に功名をなさしめる。つまらない相手に負けたことを悔やむことにいう。
黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「ははは、時に英雄なく、竪子(ジュシ)をして名を成さしむ歟」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android