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黒潮 くろしお Kuroshio

10件 の用語解説(黒潮の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

黒潮
くろしお
Kuroshio

日本海流ともいう。フィリピンの北東,台湾の東方に源を発し,台湾沖を北上して西南日本沿岸に沿って進み,房総半島東方沖で,東に向きを変える強い勢力の暖流。台湾南方では流速2~3m/s,深さ 600mぐらい。

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デジタル大辞泉の解説

くろ‐しお〔‐しほ〕【黒潮】

フィリピン東方海域より発し、台湾石垣島との間を通り、吐噶喇(とから)海峡を抜け、本州の南岸沿いに東方に流れる暖流。日本近海における最大の海流で、一部は対馬(つしま)暖流となる。高温で塩分が多く、濃い藍色を呈する。黒瀬川日本海流。→親潮

こくちょう〔コクテウ〕【黒潮】

徳冨蘆花の小説。明治36年(1903)刊。藩閥政治に反抗する旧幕臣を主人公に、当時の上流社会の腐敗と堕落とを描く。未完。

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百科事典マイペディアの解説

黒潮【くろしお】

日本海流とも。フィリピン東方に源を発し,南西諸島,本州東岸に沿って北上する暖流北赤道海流が北転して黒潮に移行。奄美大島の北から一部が分流して対馬海流となる。北上した流れは銚子沖で二分し,本流は黒潮続流として東方に流れ,他は北東に向かい南下する親潮と接する。
→関連項目大隅海峡海流鹿島灘鰹漁熊野灘三陸海岸潮岬日本海東シナ海日向灘

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とっさの日本語便利帳の解説

黒潮

走路上にタイヤなどでできた、黒い走行跡。これを目安に走る選手も。

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
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海の事典の解説

黒潮

太平洋亜熱帯循環の西縁を構成する海流で、フィリッピン東岸で北赤道海流が分岐して北上し、台湾東岸を通って一旦東シナ海に入り、トカラ海峡から再び 太平洋に出て、日本南岸に沿って流れ、房総沖を過ぎたあたりから東に転じ、黒潮続流となる。黒潮は世界屈指の大海流で、その流速は最大200ないし 250cm/sに達し、流量は毎秒5,000万トンに達する。本州南岸での黒潮には二つの安定した流路をとり得て、まっすぐ沿岸沿いに進む場合と、遠州灘 沖の大冷水塊を迂回して大蛇行して流れる場合がある。黒潮の名は黒潮水が透明度が高く、濃い藍色を呈することからきている。地理学等で日本海流と呼ぶこと があるが、海洋学では使用しない。 (永田)

出典|(財)日本水路協会 海洋情報研究センター
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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

くろしお【黒潮】

東京の焼酎。蔵は伊豆諸島八丈島にあり、酒名は、黒潮の恵み豊かな島にちなみ命名。麦焼酎に10%の芋焼酎をブレンドして造る。蒸留法は常圧蒸留。原料は麦、さつま芋、麦麹。アルコール度数25%。蔵元の「坂下酒造」は大正14年(1925)創業。所在地は八丈島八丈町三根。

出典|講談社
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世界大百科事典 第2版の解説

くろしお【黒潮 Kuroshio】

北太平洋中緯度の西側,日本列島の南岸に沿って南西から北東に向かって流れる強い海流。黒潮の名は,沿岸水が白っぽく見えるのに対し,沖合の流れが藍黒色に見えることに由来する。〈こくちょう〉ともいい,日本海流ともいう。また流れが急なさまを川に見たてて黒潮川という名が古くから日本の漁民,船乗りの間で伝承されてきた。このほかにも地方によってその特徴を表す異名がいくつかある。例えば〈上りしお〉(紀州以西)と〈下りしお〉(紀州以東)は京都を起点とした流向からきたものである。

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大辞林 第三版の解説

くろしお【黒潮】

日本近海にある最大の海流。北赤道海流の延長にある暖流。八重山諸島付近で対馬海流を分かち、本流は日本列島の太平洋岸を洗って北東に進み、房総沖から東に出る。濃い藍あい色に見える。日本海流。黒瀬川。真潮ましお。本潮ほんじお。桔梗水ききようみず。 → 親潮

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

黒潮
くろしお
Kuroshio Current

日本列島の南岸を南西から北東に流れる暖流で、日本海流ともよばれる。アメリカ東岸を北上する北大西洋の湾流(ガルフストリーム)と並ぶ世界二大海流の一つである。
 黒潮は、中緯度の偏西風と低緯度の貿易風からなる大規模な風系分布に起因して北太平洋を時計回りに巡る大環流の一部である。黒潮に相当する部分で流れの幅が狭まり、強い流れとなっている(西岸強化現象)のは、地球の転向力(コリオリの力)の緯度による変化(プラネタリー効果)のためである。
 フィリピン東方に源を発し、台湾と石垣島の間から東シナ海に入り、大陸棚斜面に沿って北東に流れ、屋久(やく)島と奄美(あまみ)大島の間の吐(とから)海峡を経てふたたび太平洋に入っている。日本の南方では、九州および四国にかなり接近して流れ、紀伊半島沖から遠州灘(なだ)沖にかけては、沿岸沿いをほぼ直進する流路と、遠州灘沖に発生する冷水塊の縁辺部で大きく南に蛇行する流路の二つの流路が比較的安定して存在し、それぞれ黒潮非大蛇行、黒潮大蛇行とよばれている。また、非大蛇行流路には、八丈島の北を通る非大蛇行接岸流路と、南を通る非大蛇行離岸流路の二つがあり、大蛇行流路とあわせて、本州南方の黒潮流路はこれら三つに大別できる。流路変動は約20年周期がもっとも卓越している。犬吠埼(いぬぼうさき)を過ぎてからは、大きく南北に蛇行しながら日本の東方海上に流れ去る。本州沿岸を離れて東に向かう部分は、一般に黒潮続流とよばれることが多い。この続流部では蛇行の北上部が本流から切り離され、暖水塊となり、三陸沖に定着する現象が、年に1~2回観測されている。
 黒潮の流速は、本州南方から東方でもっとも速く3ノットを超え、流れの幅も100キロメートルを超えることが多いが、2ノット以上の流速がみられるのは幅50キロメートル程度の部分である。また流れはかなり深層まで及んでおり、深さ600メートル付近で1ノット、1000メートル付近でも0.2ノット以上に達することも多い。またその流量は、東シナ海で毎秒2000万~3000万立方メートル、本州南方では毎秒4000万~8000万立方メートルである。黒潮は、つねに日本付近に温暖で塩分の高い海水をもたらしている。流軸付近の海面水温は、東シナ海では夏28℃(冬21℃)、遠州灘沖で夏27℃(冬17℃)内外、海面塩分は34.5~35psu(psuはpractical salinity unitの略、実用塩分単位)である。
 黒潮は、南方から暖水系のマグロ、カツオを日本近海にもたらすほか、夏の高温多湿などの日本の気候にも多くの影響を及ぼしている。また、南方からの文明の渡来にも大きく貢献したと考えられている。[長坂昂一・石川孝一]
『川合英夫著「黒潮と親潮の海況学」(『海洋科学基礎講座2』所収・1972・東海大学出版会) ▽日高孝次著『海流の話』(1983・築地書館) ▽堀越増興・永田豊・佐藤任弘著『日本の自然7 日本列島をめぐる海』(1987・岩波書店) ▽星野通平・久保田正編著『日本の自然3 日本の海』(1987・平凡社) ▽中村重久著『陸棚沿岸の高潮――理論と実態』(1994・近代文芸社) ▽寺本俊彦編著『研究者たちの海』(1994・成山堂書店) ▽小池一之・太田陽子編『変化する日本の海岸――最終間氷期から現在まで』(1996・古今書院) ▽宇野木早苗・久保田雅久著『海洋の波と流れの科学』(1996・東海大学出版会) ▽川合英夫著『黒潮遭遇と認知の歴史』(1997・京都大学学術出版会) ▽小田静夫著『黒潮圏の考古学』(2000・第一書房) ▽倉沢栄一著『日本の海大百科』(2001・TBSブリタニカ) ▽関根義彦著『海洋物理学概論』4訂版(2003・成山堂書店)』

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世界大百科事典内の黒潮の言及

【異常潮位】より

…また潮位のピークを図の上でたどると西にいくほど遅れていると考えられる。 異常潮位の原因は黒潮の反流であるという説が最も強い。黒潮は通常日本の南岸沿いを西から東に流れている。…

【海流】より

…この東西に流れる海流と沿岸の海流は閉じた循環を形成している。例えば北半球の太平洋にはほぼ中央に北赤道海流が西向きに流れ,それに続いて日本近海を黒潮,その先に北太平洋海流が東流してそれが北アメリカ西岸のカリフォルニア海流となって南下し,さらに北赤道海流の東端に連なって一巡する。これが亜熱帯循環と呼ばれるものであるが,大西洋においても同様に北赤道海流,湾流,北大西洋海流,カナリア海流がやはり時計回りの循環を構成している。…

【黒潮】より

…北太平洋中緯度の西側,日本列島の南岸に沿って南西から北東に向かって流れる強い海流。黒潮の名は,沿岸水が白っぽく見えるのに対し,沖合の流れが藍黒色に見えることに由来する。〈こくちょう〉ともいい,日本海流ともいう。…

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