功名(読み)コウミョウ

デジタル大辞泉 「功名」の意味・読み・例文・類語

こう‐みょう〔‐ミヤウ〕【功名】

手柄を立てて、名をあげること。また、その手柄。「けが功名」「功名を争う」
[類語]功績功労手柄殊勲出世利達立身立身出世成り上がり成り上がる栄進昇進昇格昇任栄達昇級昇段栄転累進特進格上げ進む身を立てる名誉誉れ誇り栄誉光栄栄光光輝栄冠栄名声誉盛名令名英名勇名威名佳名驍名ぎょうめい高名嬌名きょうめい好評有名著名名うて面目めんぼく名利余栄家名いさお勲功巨歩偉功誉望雷名功成り名遂げる死に花死に花を咲かせる

こう‐めい【功名】

こうみょう(功名)」に同じ。
「―四方かがやくものも」〈鉄腸・花間鶯〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「功名」の意味・読み・例文・類語

こう‐めい【功名】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「めい」は「名」の慣用音 ) 功績と名声。功績があって名声の高いこと。
    1. [初出の実例]「壮年不功名、老大営求無限情」(出典田氏家集(892頃)中・十非詩)
    2. 「大丈夫は義を重しとす。功名(コウメイ)富貴はいふに足ず」(出典:読本・雨月物語(1776)菊花の約)
    3. [その他の文献]〔荘子‐刻意〕

こう‐みょう‥ミャウ【功名】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「みょう」は「名」の呉音 ) てがらをたて、名をあげること。こうめい。
    1. [初出の実例]「此度戦場の功名(カウミャウ)は、御目祿に明白たるべし」(出典:浄瑠璃・頼光跡目論(1661‐73頃)三)

功名の語誌

功績と名声の意で、古くは、「コウメイ」と読まれており、「カウミャウ」と読まれる「高名」とはっきり区別されていたと思われる。→「こうみょう(高名)」の語誌

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「功名」の読み・字形・画数・意味

【功名】こうめい・こうみよう(みやう)

功誉。唐・李白〔江上吟〕詩 功名富貴、(も)し長(とこしな)へに在らば 水亦た應(まさ)に西北るべし

字通「功」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の功名の言及

【高名】より

…戦場において忠功をつくし武名をはせること。功名ともいう。これを記録した帳簿を高名帳といった。…

※「功名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android