貧僧の重斎(読み)ひんそうのかさねどき

精選版 日本国語大辞典 「貧僧の重斎」の意味・読み・例文・類語

ひんそう【貧僧】 の 重斎(かさねどき)

  1. まずしい僧が同時に二軒の家から斎(とき)に招かれること。転じて、飢えた者が一度多く食物にありつくこと。また、まれによいことがあると、同時に重なってしまって、思うようにならないというたとえ。貧僧
    1. [初出の実例]「誠に、貧僧の重ね斎とは、能う申た物で御座る」(出典:虎寛本狂言・布施無経(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android