資本回転率(読み)しほんかいてんりつ

ASCII.jpデジタル用語辞典 「資本回転率」の解説

資本回転率

決算書数値などをもとに、経営を量的に分析する財務諸表分析ひとつ企業総資本をどの程度効率的に活用しているかを評価する。事業投資をした総資本は、売上によって回収されるが、その状況を%で算出する。総資本が売上高を通じて何回新しいものになるのかが回転数。さらに総資産回転率では、求められる値は、総資本回転率と同じものとなるが、企業が総資産をどの程度効率的に活用しているのかとみるもの。回転数は、高ければ高いほど、総資本(総資産)が効率的に活用されていると判断できる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「資本回転率」の意味・わかりやすい解説

資本回転率
しほんかいてんりつ
turnover rate

貸借対照表に示されている各種資本の平均有高を分母とし,売上高を分子とする比率をいう。分母にいかなる資本をとるかによって,総資本回転率,自己資本回転率,経常資本回転率,払込資本回転率などの比率が得られる。資本回転率は一定期間の資本の回転速度を示し,その逆数は資本回転期間である。一般にこの比率が大きいほど企業の資本の利用効率が高いことを示す。資本回転率に売上高利益率を乗じたものが資本利益率であり,したがって資本回転率が高くなれば企業の収益力も上昇することになる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android