資本輸出国(読み)シホンユシュツコク(その他表記)capital exporting country

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「資本輸出国」の意味・わかりやすい解説

資本輸出国
しほんゆしゅつこく
capital exporting country

全体としての資本流出流入を上回っている国をさし,資本供給国ともいう。資本の輸出量は経常収支黒字に等しいという定義的な関係がある。日本は 1980年代以降,大幅な経常収支の黒字を背景に恒常的な資本輸出国となっている。日本の黒字をめぐっては,経常収支の大幅黒字が海外保護主義を助長しているので黒字をもっと減らすべきだとする立場と,90年代以降世界経済は資本不足の状態が続くので,日本の資本輸出国としての役割を重視すべきだとする立場とがある。

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世界大百科事典(旧版)内の資本輸出国の言及

【国際資本移動】より

…資本受入国の側からの表現では,資本輸入,資本流入となり,また外資導入ともいう。ある国の1年間の資本の総輸出額が総輸入額を上回ればその国を資本輸出国と呼び,総輸出額と総輸入額との差額を資本の純輸出額(マイナスならば純輸入額)という。もう一つの見方は,一つの国の対外投資の総決算を対外資産の残高で判定することである。…

※「資本輸出国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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