資金の逆移転(読み)しきんのぎゃくいてん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「資金の逆移転」の意味・わかりやすい解説

資金の逆移転
しきんのぎゃくいてん

発展途上国への資金フローを借入額と債務返済額のバランスで見た場合,後者前者を上回り,資金の純移転がマイナスになっている状況をいう。全体として途上国への貸付額が低迷する一方で,利払いは債務残高とともに増大し,1982年以降は元本返済額を上回る規模に達した。その結果,84年には両者を合わせた債務返済額が貸付額を上回ることになり,資金の逆移転が生じた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android