赤佐郷
あかさごう
「和名抄」の麁玉郡赤狭郷の郷名を継承したと推定される中世の郷。天竜川右岸、現浜北市北東部の根堅・尾野・於呂などを含む地域に比定される。赤座・赤狭・赤
などとも書く。瑠璃山年録残編裏書(大福寺文書)の暦応二年(一三三九)の条に「鐘鋳□上四拾貫文入畢、大工赤座郷孫三郎」とある。貞治三年(一三六四)四月八日の年紀のある鐘銘(霊山寺蔵)によれば、遠江府中蓮光寺の鐘は「大工赤座住道阿」によって鋳造されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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