赤岩寺(読み)せきがんじ

日本歴史地名大系 「赤岩寺」の解説

赤岩寺
せきがんじ

[現在地名]豊橋市多米町

雲谷の普門うのやのふもん寺の西北約三キロにある。赤岩山と号し、高野山真言宗。本尊阿弥陀如来。元来は赤岩山法言ほうごん(方言寺)といったが、慶長八年(一六〇三)の朱印状に「赤岩寺領之事、一弐拾石本尊仏供灯明修理領、一拾弐石岩本坊、一拾弐石正法院、一六石下坊合五拾石、右於三河国八名郡多米村之内所寄附也、并山林竹木寺中諸役令免許訖、全可寺納之状如件」と記されたことから明治以後赤岩寺を正式に用いるようにしたという。

寺伝によれば聖武天皇の勅願によって神亀三年(七二六)行基が開創。建久年中(一一九〇―九九)には、源頼朝が安達藤九郎に命じて世にいう三河七御堂の一とされた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android