世界の観光地名がわかる事典 「赤嵌樓」の解説 せっかんろう【赤嵌樓】 台湾島西南部の台南(臺南、タイナン)市にある古城址。台南駅から徒歩15分ほどの距離にある。17世紀初め、台湾のスペイン勢力を駆逐して植民地としたオランダ人が1653年に建設した城で、「プロビデンシャ城」、あるいは「赤嵌楼紅毛城」と呼ばれていた。その後、清朝に滅ぼされた明朝の遺臣・鄭成功(ていせいこう)がオランダの勢力を追い払い、この城を承天府と改めて、台湾の統治の拠点とした。◇赤嵌樓の建物は後年の地震でほとんどが崩壊してしまったが、当時のレンガの城壁が今でも残っている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報